日中新時代をひらく中国トップリーダーの視点

転換期日中関係論の最前線

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王 敏 編 A5判 上製 390頁 ISBN978-4-86251-097-6 C3036  日中関係は世界における重要な二国間関係といわれる。中国経済が急速な成長を遂げ、GDPにおいて世界2位の日本を追い越した2010年。順位の変動があっても2位、3位の経済大国は東アジアの隣国であると改めて思う。しかし、現代史において不幸な戦争を体験した日中には未解決の懸案が多い。2010年9月には尖閣諸島(中国では「釣魚島」)の領有権問題が顕現化したように、一気に不安が拡大増幅した。とはいえ、どんな問題が起ころうと、日中は離れられない隣国同士である。……(略)……否応なく向き合っていかなければならないのが日中である。懸案に向かう勇気と才気が今こそ必要なときかもしれない。日中関係の変化を再認識し、課題を整理・検証・研究することが緊急を要している。とりわけ日中交流における共通の体験知を抱き、非西洋的価値基準による互恵関係の可能性及びその問題点を掘り下げ、利益共有への通路を開拓すべきだろう。変化しつつある日中新時代へのアプローチが本論文集の目的である。(巻頭言より)

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