20140403
女子高に転校してきた、風変わりな朱里。知らない人にいきなりしゃべりかけ、言いたいことを言い、どのグループにも属さす止まり木のようにそれぞれを渡り歩き、教師にも一目置かれるという人柄は皆の心を掴みますが、あまりにエキセントリックで仲間を仲間とも思わない行動に、クラスはやがて・・・。 少女たちの、好意が悪意に変わるその速さ、「自分は悪くない」といういたましいまでの防衛本能、目的を見失った仕返しなど、胸が痛むことをなぜかすごくさわやかに読ませてしまう作者の力量に脱帽です。少女たちのみずみずしい悪意と純粋な嘘を書ききった、衝撃の作品です。
代官山蔦屋書店ヤフー店
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